「海街diary」を見ました。
2016.06.15 11:32|音楽・映画・演劇・本|
おひさしぶりですにゃ~。

梅雨時期に入りました、みなさまお元気でしょうか。
今日のブログは日々のどうでもいい話。
ですが一応その前に、現在人形を展示中なのでご案内させていただきます。
6/5~7/5 辻村寿三郎人形館にて。http://www.mhst.jp/jusaburo/jyusaburo_miyoshi.htm
公募展ですが、招待作家様もとても素敵なのでお近くにいらっしゃる方はぜひぜひ足をお運びくださいませ。。
ホントは公募展のブログを書くべきでしょうが、今日はちらっと。
昨日見た映画のことを書いてみたくなってます。
いろんな方が期待している映画だったので、ずっと見たいなと思っていたのですが、先にテレビ放送で見てしまいました。
「海街diary」
見終わったときに、ビーズのアクセサリーみたいだなというイメージが湧いてきました。
あまり多くを語らず、沢山あるであろう要素を説明するのではなく、役者さんの力に託してぽんぽん、と繋がれた物語。
ひとつぶひとつぶ、とても綺麗で大玉のガラスや宝石を配置して、間には鎖だけ。
鎖の空間にあるのは諍いや苦しみで、普通だったらそれをドラマにするんだろうけど、この映画はそこがすっぽりと役者さんの背後にしか見えないからかえって風景が見える。
海沿いの街の生活の風景。
生活の中に、悲しいこともあれば楽しいこともあって、美人姉妹も喧嘩して、問題児の母ちゃんが帰ってきて。
でも…、本当ならみんながそうだと思うんです。悲しいことも驚いたことも楽しい出来事も、みんな日常の一部だと思って生きてるから。
そういう風景が映画になるというのがとても素敵で、新しいなと思ったので記録しておきたくて書いてます。
こういう感じは監督さんが生み出したものなのか、それとも原作?
少し調べてみたら、おそらく原作が持っている雰囲気なんだろうとおもわれます。
原作 吉田秋生
どっかで見た名前だなと思ったら…「BANANA FISH」の著者! うおーそうかそうか、あの漫画!!
ドラッグや戦争、ストリートギャングの抗争を描いたシビアな人間ドラマの漫画で、これがどうして少女漫画!? と思いつつ私達の世代ではとても流行りました…みんな読んでました。
あの著者ならきっと描ける世界なのでしょう。
監督の是枝裕和氏がとあるインタビューにて、「テーマは死」だと言っていました。
生と死の割合がほぼ同等。
主人公達が父親が死んだ後に父親を取り戻す話、と言ってますが…。
ネタバレですが、私としては最後にすずが「お母さんの馬鹿ー!」と叫んだときに、長女の幸がすずに共感し、子供時代の辛さがふわっと軽くなったんじゃないかと思いました。
娘にとって、父親は「異性だから」というだけでどこか許せる部分があるけど、母親との確執ほうが根が深い気がするんです…自分はそうです。だから、「お父さんの馬鹿」よりも「お母さんの馬鹿」で、泣いてしまいます。
吉田秋生さんも女性作家さんならではの、そういうシビアで温かい視線があるのかな。
そして、是枝裕和監督のキャスティングと脚本と、「役者さんを生かす力」に拍手。
またこの監督の映画を見てみたいなと思っています。
「海街diary」 原作も読まなきゃね。

梅雨時期に入りました、みなさまお元気でしょうか。
今日のブログは日々のどうでもいい話。
ですが一応その前に、現在人形を展示中なのでご案内させていただきます。
6/5~7/5 辻村寿三郎人形館にて。http://www.mhst.jp/jusaburo/jyusaburo_miyoshi.htm
公募展ですが、招待作家様もとても素敵なのでお近くにいらっしゃる方はぜひぜひ足をお運びくださいませ。。
ホントは公募展のブログを書くべきでしょうが、今日はちらっと。
昨日見た映画のことを書いてみたくなってます。
いろんな方が期待している映画だったので、ずっと見たいなと思っていたのですが、先にテレビ放送で見てしまいました。
「海街diary」
見終わったときに、ビーズのアクセサリーみたいだなというイメージが湧いてきました。
あまり多くを語らず、沢山あるであろう要素を説明するのではなく、役者さんの力に託してぽんぽん、と繋がれた物語。
ひとつぶひとつぶ、とても綺麗で大玉のガラスや宝石を配置して、間には鎖だけ。
鎖の空間にあるのは諍いや苦しみで、普通だったらそれをドラマにするんだろうけど、この映画はそこがすっぽりと役者さんの背後にしか見えないからかえって風景が見える。
海沿いの街の生活の風景。
生活の中に、悲しいこともあれば楽しいこともあって、美人姉妹も喧嘩して、問題児の母ちゃんが帰ってきて。
でも…、本当ならみんながそうだと思うんです。悲しいことも驚いたことも楽しい出来事も、みんな日常の一部だと思って生きてるから。
そういう風景が映画になるというのがとても素敵で、新しいなと思ったので記録しておきたくて書いてます。
こういう感じは監督さんが生み出したものなのか、それとも原作?
少し調べてみたら、おそらく原作が持っている雰囲気なんだろうとおもわれます。
原作 吉田秋生
どっかで見た名前だなと思ったら…「BANANA FISH」の著者! うおーそうかそうか、あの漫画!!
ドラッグや戦争、ストリートギャングの抗争を描いたシビアな人間ドラマの漫画で、これがどうして少女漫画!? と思いつつ私達の世代ではとても流行りました…みんな読んでました。
あの著者ならきっと描ける世界なのでしょう。
監督の是枝裕和氏がとあるインタビューにて、「テーマは死」だと言っていました。
生と死の割合がほぼ同等。
主人公達が父親が死んだ後に父親を取り戻す話、と言ってますが…。
ネタバレですが、私としては最後にすずが「お母さんの馬鹿ー!」と叫んだときに、長女の幸がすずに共感し、子供時代の辛さがふわっと軽くなったんじゃないかと思いました。
娘にとって、父親は「異性だから」というだけでどこか許せる部分があるけど、母親との確執ほうが根が深い気がするんです…自分はそうです。だから、「お父さんの馬鹿」よりも「お母さんの馬鹿」で、泣いてしまいます。
吉田秋生さんも女性作家さんならではの、そういうシビアで温かい視線があるのかな。
そして、是枝裕和監督のキャスティングと脚本と、「役者さんを生かす力」に拍手。
またこの監督の映画を見てみたいなと思っています。
「海街diary」 原作も読まなきゃね。
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